中学生らがいわゆる「美人局」をして大学生がビルから転落死した事件で、大阪家庭裁判所は送致された男子生徒について成人の無罪に当たる「非行なし」と判断しました。
当時中学生だった男子高校生（15）はことし2月、14歳の女子中学生らと共謀し、大阪市中央区のビルに男子大学生（当時22歳）を誘い込み、脅迫して現金を奪おうとして隣のビルの屋上から転落死させた監禁致死の非行内容で家裁に送られていました。
女子中学生は先月、少年院送致が決定していました。
大阪家裁は8日、男子高校生について「誘い込んだビルに事件まで入ったことがなく、男子大学生が逃げられない状態だったという認識がなかった」と指摘。
「監禁致死罪の成立に合理的疑いが残る」として、成人の無罪に当たる「非行なし」と判断しました。
