『頂き女子りりちゃん』こと渡辺真衣被告(26)に4000万円近くを貢がせていた元ホスト・田中裕志被告(27)が17日、裁判所に出廷しました。
渡辺被告は、『頂き女子りりちゃん』と名乗り、恋愛感情を利用した“詐欺”を繰り返し、約1億5000万円をだまし取ったとされています。
この渡辺被告の“担当”と呼ばれ、指名を受けていたホストが田中被告でした。
田中被告は、渡辺被告がだまし取ったカネと知りながら、3850万円の支払いを受けた組織犯罪処罰法の罪などに問われています。組織ぐるみで行われた犯罪を罰する法律が、詐欺に直接、加担したわけでもないホストに適用されました。
検察側は、田中被告の罪について、改めて、こう訴えました。
検察側
「田中被告は、詐欺を認識していて、とがめることもなく『詐欺はつかまりにくい』と言ったり、『来れないなら、さよなら』など、同人(渡邊被告)の依存していることを利用した」
渡辺被告もANNの取材に対し「私にとって担当は、自分の人生のすべてだった」「人生に生きる意味をくれた崇拝すべき人物でした」と田中被告に依存していたと話しています。
検察側は、こうした関係が渡辺被告の詐欺行為を助長することにつながったと断罪。懲役3年6カ月、罰金100万円、追徴金1070万円を求刑しました。
一方、弁護側は、罪を認めているうえ、親族が用意したカネで、渡辺被告がだまし取った被害者に対し、被害金の一部1800万円を弁済していることなどを挙げ、執行猶予を求めました。
田中被告は、現在、東京都内の母親の自宅に住み、仕事を手伝っているといいます。
結審となった17日、裁判長に「言っておきたいことはありますか」と問われ、少しの間を開け、誰に向けてかわからないこんな言葉を述べました。
田中裕志被告
「いろいろなご迷惑をおかけします」
田中被告への判決は11月に言い渡される予定です。また、一審で懲役9年の判決を受けた渡辺被告は、現在、控訴しています。
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